神から人へ◎この世の始めにことばあり、始めのことばに神ありき◎

神から人に。神から人に、伝え、教え、繰り返し告げ来しことの

真(まこと)の意味を、果たして幾ばかりをか、理解せしや。行いせしや。

人には人の解釈あり。考え混じり、我欲も入らん。おのおの勝手に行いて、

勝手なるまま、思いのままに、おのが我執に囚われて、神のご意図と

異なるように、表しもせん。行いもせん。神は憂うる、人の誤り。

人の誤解と人の過(あやま)ち。誤解伝わり広まりて、元なる意味を失わん。

真の意味も枉(ま)げられて、人に伝わる邪(よこしま)なる教え。

人の世界に残りし教えに、始めの元の意味はいかばかり。

神は嘆かれ、悲しまれん。人に伝えし多くのことが、過ち、枉げられ、

伝わるを見て。人の心に伝えんと、人の幸福、健康に、役立つ教え、

行いを、伝えしことは、いずこに残らん。

神に祈りて、捧げる者は、神のご意図をよく感じ、正しく捉(とら)え、

現すべし。行い行じて、神に示さば、神は喜び、その者使わん。

なれば、人の魂昇華(しょうげ)して、さらなるみ役を賜らん。心を浄め、

魂浄め、行い浄めて、邪(じゃ)を取り去れ。汚れを祓いて、曇りを落とせ。

心の内なる魂に、一つの曇り、汚れのあらば、神は禊(みそ)ぎて浄められん。

さなるお仕組み、ご意図に感謝。神の恩愛、慈愛に捧げん。

応え示せよ、これまでの恩。心に迷い、曇りのあるは、まだまだ足らぬ

修行の現れ、さらなる精進、修行を持ちて、己高めよ、己禊げよ。

神は、真の真理を残さんために、人に下ろして伝え来るなり。

過ち、間違い、許されぬ。正しく、歪(ゆが)めず、過(あやま)たず。

神は選ばれ、仕組まるるなれば、神のご意図によく問いて、

正しく伝え、広めるべし。急ぐ、あわてる、間違いの素。

神は人の平和と幸せを、今も望みて、祈られる。なれば、人は気づきて

悟るべし。神の大愛、慈愛の深さを。

目に見え、耳に聞き、手に触れずとも、神はおわする、己のそばに。

己の内に眠りし魂の、奥にて声をかけておられる。なれば、人の心の

澄みし時、人は聞くなり、天の声を。素直く、清く、有り難く、

心に感謝のあふるる時には、心は輝き光を受けん。神の光は強まりて、

恵みを与え、浄めを授けん。なれば、おのおの銘々、感謝せよ。

無限の光、恩愛を、受け止め、賜り、神に返さん。

この世に生まれ、現れし時、神のみ役も定めらる。なれば何をし

何をなすべきか、人は迷わず、行い現す。なれども出来ぬが、人の常。

曇りて汚れてゆく内に、己のみ役を忘れ果て、おのが我執に囚われて、

誠の心を眠らする、人の行い、心には、神の心の映らぬなれば、

迷いも生じ、惑(まど)いも起こらん。

なれど一度(ひとたび)気づきし者は、迷わず進まん、神の道。

神の定めし天命に、過ち、狂いの隙もなければ、人も遅れず現しゆかん。

迷い、怠(おこた)り、しくじりは、神の望まることになければ、人も、

過ち、遅れぬように、神のみ声に導かれよ。

神の望まることの全てが、人の世界に役立つこと。人を浄めて、高めん

ために、仕組まることの一つだに無駄なし。徒(あだ)なし。無意味なし。

なれば、一つ一つに心を込めて、魂入れて行ずべし。

神は待ちておられる。見ておられる。遠く彼方、あの世の上にて、

人の改め、高まりゆくを。神の経綸、神策どおりに、運び進みて、

表れゆくを。見守り、導き、示し、促す。

なれば、導き示され、引かるる者は、素直に行じて、従うがよし。

人間心に背かんと、無駄なる抵抗、あらがいは、返りて厳しく戒めらるる。

ただただ素直、従順に、神の示さる向きに進めよ。

神の心に適いし者は、自ずと歩む、そが真。人間心に進まんと、力みて行う、

そは我欲。神は使わる、人間心を浄めし後の、直き御魂(みたま)を。

神に使われ、喜びて、行を進める幸いを、今一度の祈りに顕(あらわ)せ。

神は使わん。さなる魂。神の心に共振し、波動を高め、広げ得る者。

祈りの波動に示されん。神の波動に共振し得るか。神と波長を合わせん時は、

祈りも願いもただ直く、清らに、白く、無心なれ。清浄無垢の、汚れない、

偽りもなく、ごまかしもない。飾りて人目を眩まさん、装い、繕い、隠さんと、

図れど、神には明らかなり。返りて照らされ、明るみに、清めの光を

当てられるべし。

神は人を罰せず、人を裁かず。ただ己の犯せし過ちを、己の行にて、

浄めさせん。己の下座と、詫びの心で、己を禊ぎ、高めさせんと、

さなる心で禊ぎを仕組まる。なれば、心に感謝、ことばに祈り、

行い現せ、真の行。

心に神を持つ者は、ことばも清く、美しく、乱れも荒れも荒みもなく、

人の心を癒し得るもの。なれば、ことばを浄め、ことばを高めよ。

神の波動と調和せよ。ことばは全て。全てはことば。この世の始めに

ことばあり。始めのことばに神ありき。始めのことばを取り戻さんため

神に祈りをもちて捧げよ。己の真の祈りに示せ。

神の声を伝える人
ひふみともこ　著書　「神から人へ（下）」より抜粋 
ひふみともこさんＨＰ　http://wa-hifumi.info/

大神神社　狭井神社　三輪山の巫女「真理の 御霊」　　
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